JR東日本の終夜運転が縮小 大宮以北は実施なし 富士山・房総へ臨時「初日の出号」運転

JR東日本は、2022年度大晦日から元日にかけて首都圏の一部線区で終夜運転を実施するほか、近郊の初日の出スポットへ直通する臨時特急列車を運転します。

山手線で運行しているJR東日本E235系電車(Tsushimahikari/写真AC)
山手線で運行しているJR東日本E235系電車(Tsushimahikari/写真AC)

山手線は15分間隔

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により2020年度は実施が見送られた同社の大晦日終夜運転ですが、2021年度に引き続き2年連続での実施が決まりました。

山手線は、内回り・外回りとも1:00〜5:00頃にかけて約15分間隔で夜通し運転します。そのほか、京浜東北・根岸線(桜木町駅〜大宮駅間)、中央線快速電車(三鷹駅〜高尾駅間)、中央・総武線各駅停車(三鷹駅〜千葉駅間)および横須賀線(横浜駅〜逗子駅間)でも、大晦日の終電後から元日の始発前まで運転が予定されています。

青梅線では、初詣や初日の出鑑賞に便利な臨時快速列車「武蔵御嶽神社初日の出号」が立川駅〜御嶽駅間に2往復設定され、沿線の武蔵御嶽神社(東京都青梅市御岳山)や塩船観音寺(同市塩船)などへのお出かけ利便を図ります。また、総武本線・成田線では千葉駅〜成田駅間に2往復の臨時列車が運転し、成田山新勝寺(千葉県成田市)への初詣輸送を担います(終夜運転区間の路線図など詳細は下の図表を参照)。

【路線図で解説】JR東日本 2022年度大晦日に首都圏で終夜運転

銚子電鉄ではプレゼント企画

今年度の首都圏終夜運転は上記7路線で、昨年度の9路線から規模を縮小しての実施となります。昨年度に終夜運転が行われた埼京線、湘南新宿ライン、宇都宮線および高崎線は通常の最終列車をもって運転終了となり、特に大宮駅以北のエリアでは終夜運転の対象区間が消滅します。

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JR東日本では終夜運転のほか、首都圏近郊にある初日の出の名所へ便利に出かけられるよう、大晦日から元日にかけて臨時の特急列車を運転します。新宿駅を元日早朝4:13に出発する特急「富士回遊85号(富士初日の出号)」は、富士急行線の河口湖駅に6:17に到着し、富士山・河口湖エリアから初日の出鑑賞を楽しむことができます。元日はお帰り時間帯にも河口湖駅15:57発、新宿駅17:59着の「富士回遊84号(富士初日の出号)」が設定されます。

海岸を中心に多くの初日の出スポットが点在している房総エリアへは、2本の臨時列車が運転します。大晦日23:53に新宿駅を出発する特急「外房初日の出」は、外房線の主要駅に停車しながら元日3:30に千倉駅に到着します。また、新宿駅を年明け0:12に発車する特急「犬吠初日の出」は、成田線経由で終点の銚子駅に2:55に到着します。銚子駅で接続する銚子電気鉄道は元日特別ダイヤでの運行を予定しており、早朝4時台から犬吠埼最寄りの犬吠駅方面へ臨時列車を運転します。加えて、2023年初便(銚子駅4:32発)に乗車した方200名限定で、犬吠駅到着時に「鉄道開業150周年記念ポストイット、デザインカード」をプレゼントする企画も用意されています。